精霊の〝送り人〟として旅するアハルは、エルフ族最後の生き残りの少女だった。〝屠り人〟シエンは「二十歳になったら死ぬ」というホオヅキの血族に掛けられた呪いを解く為、呪いの元凶である精霊を捜していた。出会った二人は意気投合、協力して精霊が絡んだ事件を次々に解決するが――…。一方、シャマール皇国の軍が大精霊を捜索、それを〝送り還した〟存在を察知する。歴史の表舞台から葬られた〝精霊〟を巡り、大いなる野望が動き出す。