ストーリー|あらすじ

星間国家アルグランド帝国――その辺境惑星を治める伯爵家に生まれ、幼くして当主となった転生者リアム。彼は善良さ故に奪われ続けた前世の反省から、今度は奪う側である「悪徳領主」となって民を虐げようとするのだが――
「こんなの搾り取ろうにも、搾りかすも出ねーよ!!」
受け継いだ領地はこれ以上虐げようのない荒れ果てっぷりだった! 虐げても大丈夫なようにと、まずは領地を繁栄させていくリアム。それでもできるだけ悪徳領主らしく振る舞うのだが、何故か民からの好感度は上がりっぱなしで……!?
悪徳領主を目指してるのに名君と崇められちゃう勘違い領地経営譚、開幕!!

キャラクター

  • リアム・セラ・バンフィールド

    リアム・セラ・バンフィールド

    本作の主人公。辺境惑星を治めるバンフィールド伯爵家の若き当主。善良に生き、理不尽な最期を迎えた前世を持つ。前世の反省から「悪徳領主」を目指すが、根が真面目な一般人であることや前世の価値観のせいで悪党になり切れない。生身の女性が苦手。

  • 天城

    天城

    本作のヒロイン。リアムの世話をさせるため両親が用意したメイドロボ。領地経営までこなせるハイスペックの持ち主で、リアムに献身的に尽くしている。リアムが「悪徳領主」を目指していることを知りつつも、向いていないのも察しているのでそっとしている。

  • クリスティアナ・レタ・ローズブレイア

    クリスティアナ・レタ・ローズブレイア

    本作のヒロイン(?)。亡国の姫騎士で囚われの身(+α)となっていたが、リアムに救われたことで彼の騎士となるヒロイン。ちょっと暴走するかもしれないが、全ては忠誠心の高さ故のヒロインらしい行動である。通称「ティア」。ヒロイン。表紙にいるし。

  • ニアス・カーリン

    ニアス・カーリン

    本作のヒロイン(?)。帝国の第七兵器工場に勤める技術中尉。「アヴィド」の改造計画以降、バンフィールド家担当となる。技術者としてのみならず営業能力も高く、その色仕掛けにはリアムもメロメロである(ニアス談)。……技術者としては本当に優秀。

  • ブライアン・ボーモント

    ブライアン・ボーモント

    バンフィールド家にリアムの曾祖父の代から仕える執事。先代、先々代の統治で領地が荒廃してしまったのを嘆いている。よく嘆く。

  • 安士

    安士

    リアムの剣の師で詐欺師。「一閃流」というありもしない流派を名乗り、修行として無理難題をリアムに課すが……?

  • 案内人

    案内人

    リアムを転生させた高位存在。人の不幸が糧であり、リアムを苦しませようと暗躍するが全て裏目に出て感謝されてしまう。

キーワード

  • アルグランド帝国
    五千年以上の歴史を持つ星間国家。管理すべき惑星も多いため封建制度を採用している。政治の腐敗がヤバい。
  • メイドロボ
    人工知能を搭載したアンドロイドで、主人を裏切らない便利な使用人。オプション次第でエッチなことも可能。
  • 機動騎士
    科学技術と魔法技術により作り出された機動兵器のうち、基本フレームに装甲を纏わせた人型兵器の総称。操縦桿の操作と操縦者の魔法によってコントロールする。その外観は国によって様々で、帝国では主に騎士の鎧姿に近い形をとる。大きさは18m級が基準(中型)であり、14m以下なら小型、24mを超えるものは大型と分類される。
    リアムの乗機となる「アヴィド」は、曾祖父アリスターが使用していた大型の旧式機体を近代化改修&魔改造したものである。アシスト性能を全てカットしているため操縦者には一流の操縦技術と魔法技術が求められるが、乗りこなせば一騎当千の機体となる。亜空間に武装を多数格納しており、戦況に合わせたものを取り出して使用することが可能。砲撃戦から格闘戦まで対応し、戦場を支配する。